ポジショニングを行ったあとに検討するのは、その差別化された商品を一般の人にわかるようアピールする方法。
顧客にその商品の価値を提案する「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」を考えていくことになります。
USPは、自分が持つ特有な強みで、それがお客様のベネフィットとなるものです。
例えば元銀行員の税理士であれば「銀行交渉に強い顧問税理士」というUSPが考えられます。
税務面のサービスだけでなく、資金調達の部分まで相談できることを顧客にアピールできます。
「顧客に親身に対応できる」とアピールする税理士は非常に多いですが、
これだけでは挨拶程度の言葉として読み飛ばされてしまいます。
「この分野に強いのであれば、相談してみようかな」
と思わせる力のあるUSPができないか考えてみましょう。
創業年数や業務の処理件数を明示するのも有効です。
とくに、税制改正等により注目されるようになった比較的新しい業務では、
「相談件数○件超」など実績を数字で示せるとアピール力が強くなります。
ここでも、価格の競争力だけに依存すると「1万円以下」など金額でのメリットを
USPに盛り込む人がでてきます。
USPには他が真似できない実績・経験等で、訴求力の強い表現が最優先であり、
価格面は盛り込まないようにしましょう。